FPrime Workflow

〜レンダリングエンジン〜
  FPrimeはプレビュアーではありません。インタラクティブにディスプレイするスピードを備えたレンダラーです。何よりご自身の目で実感して頂きたいですが、ご紹介したビデオでもその片鱗を体感するには十分かと思います。
  FPrimeのレンダリング速度は、特に大量ライト・トランスペアレンシー・鏡面反射・大量のポリゴン・ラジオシティ・エリアライトなどを含む複雑なシーンに驚異的なパワーを発揮します。他の3Dソフトウエアと同様、シーンによって異なります。例えば、少ないポリゴンのロークオリティなシーンでは、LWとFPrimeのスピードが殆ど変わらない場合もあります。シーンの複雑さが増すほどに、レンダリングのスピードがブースしLWを凌駕します。

 さらに、FPrimeの顕著なセールスポイントは、FPrime製のモーションブラーです。LWのモーションブラーは「タイムスライス」という方法を採用しています。これはモーションを生成するために、複数のコピーを重ねる方法です。もうひとつ、「Vector Blur」というスミアな画像に適した方法もありますが、これはゴミに付きまとわれます。そこFPrimeは、両方を統合しエンジンの判断で切り替えをするといった、双方の<いいとこどり>デザインとしました。

  FPrimeは全LWフォーマットを保存し、LW同様にFloating ポイント(HDRI)を使用して計算処理しています。また、FPrimeの初回リリース版にはRGBとアルファチャネルのみのエクスポートです。他チャンネルはLWサイドのSDK非公開によりサポート出来ません。

 

FPrime Progressive Rendering

〜レンダリングワークフロー〜
  FPrimeのパワフルなレンダラーは、単なるフレーム指定の保存を行うだけではありません。“ワークフローの革新”をコンセプトとしたデザインです。まず、全フレームをラフにLWより高速レンダリングを実行します。これがとにかく速い!FPrimeは、さらに、この初回のレンダリングをベースに、BetterからBestにクオリティを引き上げていくために、フレームに戻ってレンダリングを仕込み直していきます。時間とその気さえあれば、エンドレスに実行し続けることも可能。こうして全アニメーションを望むレベルまでリファイン(洗練)をさせ、ファイナルクオリティあるいはそれを超えるレベルにもちこむ、という「プログレッシブ(連続)レンダリング」です。
  これまでは、事前にレンダリングクオリティを決める必要があり、頼るはアーティストの予測と経験と勘でした。FPrimeはレンダリングを中途半端にストップさせずに、アーティストが満足した時点で止めることが出来るわけです。もちろん(もっとずっとずっと〜)継続することも可能です。アーティストの感性で決めをもってくる自在なクオリティコントロールが可能です。また、数値バーも設置してありますので、LW的やり方もオプショナルで可能です。
 
  プログレッシブ(Progressive)レンダリングは、作業のワークフローとスケジューリングの革新です。レンダリングの最中にアニメーションの仕上がり具合を確認したり、途中でフレームを壊さずに終わらせることも出来ます。また、仕事の締切りに合わせて、ギリギリまでレンダリングを連続実行させることも可能です。あるいは、古いフレームに戻って、前回のレンダリングの仕込み直しを行うことことも出来るため、従来の方法と比べて限られた時間の使い方や時間の割り当て方が変わり、ずっと有効で効率的になります。

 

<どのようにワークフローがかわるのか?具体例をご紹介>

*午後3時に納品の動画作品があったと仮定します。FPrimeでレンダリングをスタートさせ、2時50分で”Stop”ボタンを押して終了させます。AAの設定はどれがいいか、とか迷う必要はもうありません!FPrimeに任せればOK!
*アニメーションレンダリングを始めた直後、何らかのエラーが気になった場合でも、さっさとStopさせてチェックが出来ます。後々、どの時点のレンダリング画像でも取り出可能で、バックアップとすることが出来ます。雇用主やプロデュサーが,急に作品を早く目を通したい時(「Jay Lenoショー」のアニメーションを毎日のように制作する、NBCテレビ局アーティストRich Helveyによる実例です)などに便利です。いつでも提出可能になります!
*ランチタイム前にテストレンダリング(あるいは大画像)設定をし、昼ご飯に行きます。食事から戻ってくると・・・・その時点が完成!戻った時点で終わらせ、次のワークフローにパッと切り替えることが可能です(ランチタイムをキッチリ使いきり、ピッタに終わらせる、健康的です!)FPrimeは、CPUも時間もクオリティも無駄にはさせません。
*FPrimeでも5時間はかかるような印刷用大画面画像を、30分後にはクオリティは低いながらもフル解像度の置き換えバージョンを仕上げることが可能。その画像を使って、フォトショップで加工を加え、ファイナル画像が仕上がった際に、置き換え、フォトショップのエフェクトと差し替えます。この方法はアニメーションのプロセスや合成に大変有効です。

FPrimeの、「印刷用レンダリング」と「プログレッシブレンダリング」をサポートしている大きな利点として、レンダリングに痛いほどスローな高解像度の画像制作に極めて役立つ点です。TIME誌と並ぶアメリカの2大雑誌のひとつ、先週号のNewsweek掲載の、Joe Zeff とChris O'Rileyによる、見開き2ページに渡る1枚(5000ピクセル)の画像も〆切りに追われる中、FPrimeが活躍。Online用の低解像度画像をご覧頂けます。