Network Rendering with FPrime 3

スクリーマネットはLWが提供するネットワークレンダリングの唯一のソリューションで、それなりに使えますが不細工・・・ですね。スクリーマネッとは、ノードと呼ばれるリモートコンピュータがスクリーマネットを経由して、一つ以上のクライアントコンピュータで同時にレンダリングする分散型レンダリング機能です。

LWは内蔵するレンダラーを、FPrimeを始めとする他のレンダリングエンジンとの置き換えを認可(サポート)していません。これは現時点も変わらず、将来もサポートの意思はないと最近(2006年後期)もアナウンスがありました。しかし、FPrimeのスクリーマネットサポートに対するご要望は高く、Steve Worleyはこうしたユーザの皆様のお声になんとか応えするために、LW開発陣からのSDKサポート一切なしで、唯一残された方法論を駆使し、FPrime3でサポートを可能としました。

それは、LWのレイアウトをホストシーンとすることで、スクリーマネットを経由せずに、FPrimeのネットワークレンダリングをサポートする方法です。LWのレイアウトとFPrimeをコンビにし、それをあたかもLWのスクリーマネットであるかのように動作させています。このデザインをして、FPrimeを手間をかけずに、スクリーマネットとして置換えることが可能になりました。ButterflyNetRednerなどの他サードパーティのプログラムなどが使用されていても問題ありません。

FPrime3でネットワークレンダリングを実行する前に、まずLWのスクリーマネットの通常の設定必ずきっちり行って下さい。これを怠ると作動しません。LWSN設定で小さなパスの記述ミスがあっても使えません。LWのマニュアルを熟読されること、ネット上のチュートリアルや市販の攻略本を参考にして下さい。英語版ですが、LWSNの攻略方法を説明した分かり易い良質のサイトをご紹介します。
http://www.newtek-europe.com/uk/community/lightwave/gorner/3.html

http://www.dreamlight.com/insights/10/welcome.html (Mac版)

FPrimeを大量に使用する大型ハリウッドスタジオ2社で検証したところ、LWSNのほんのパスの小さな記述ミスでつまずいたことが何度かありました。またこうした複雑なシステムを構築している大型スタジオでは外部レンダリングコントローラーを使用しているケースがあり、よい事を難しくします。そのためサポートをしない決定をしましたが、インハウスやβテスターさんによるテストは問題なくクリアしています。いずれにせよ、LWのスクリーマネットを完璧に仕込むことがFPrime3のネットワークレンダリングを正常に機能させる最大のキーとなります。LWのスクリーマネット構築はご存知のように、大変トリッキーです。この点十分に気をつけて下さい。プロ中のプロのスタジオでも、FPrime3のネットワークレンダリングで失敗したケースは全てLWのスクリーマネット構築上での小さなエラーでした。うまくいかない時は、まずLWのスクリーマネットがきちんと実行されるかじっくり確認してみて下さい。

PC上でのネットワークレンダリング
PC上では、FPrimeは、従来のプログラムにプラスして、“WSN.exe”という名称の新しいプログラムを作成しぺアにしました。WはWorleyのWです。LWのスクリーマネットの“LWSN.exe”に対応するプログラムです。WSNはLWSNのコマンドを追随します。WSN.exeは、レンダリングそのものはタッチしませんが、代わりにLWのレイアウトを起動し、FPrimeにLWの主導権を握らせます。

WSNはLWSNの動作を模倣するデザインですから、LWSNからWSNへの切り替えはLWSNのコマンドラインやショートカットを変更するのと同様にシンプルであるべきです。WSNが機能するための絶対条件は、WSN.exeがLightwav.exeを起動させるため、“WSN.exe”プログラムはLWと同じディレクトリに置くことです。

WSNはスクリーマネット2もスクリーマネット3もサポートしています。

Mac上でのネットワークレンダリング
Mac上では、FPrimeレンダリングノードは、PCのように起動プログラムによって開始しません。代わりに、レイアウトから手動で起動させ、レイアウトをノード化することになります。

まず、テキストファイルを使用し、LWのConfigフォルダ中にWSNOptions.txtという名称のファイルを設定して下さい。このファイルは2行の引数から成り、通常のスクリーマネットレンダリングに使うJob/Ackファイル名に対応します。

レイアウトを通常通りにスタートさせ、手動でGenericのコマンドであるWSNClientを始動させます。これにより、FPrimeがスクリーマネットのノードの役割を果たします。このノード化を解くには、他のマシンのコマンドによってノードを閉じるか、Force Quitツールを使いレイアウトを強制終了させます。


FAQ

・デュアルCUPマシンを使用している場合、WSNも2回起動させる必要がありますか?
<答え>ほぼ全てのケースで不要です。FPrime自体がマルチスレッド対応ですから、全CPUのレンダリングを自動的に実行します。2つ以上のノードを稼動させることは可能ですが、2倍のRAMが必要となります。何故なら、読み込んだ全てのコピーが一遍に2つになってしまうからです。

・アンチエイリアシング値はどう設定したらよいのですか?
<答え>WSNはLWのLWSNを模倣します。つまり、アンチエイリアシング値はシーンファイルによって設定されます。BNRといった幾つかのレンダリングプログラムは設定を上書きするためにシーンファイルを書き換えますが、WSNはこれもきちんと処理します。

PCに関するFAQ
・WSNの起動がうまくいきません。まず何をチェックしたらいいですか?
<答え>WSNに関わる問題が起きた際は、まずLWSNが正常に作動しているか確認して下さい。LWのネットワークレンダリングは設定が簡単ではない上、WSNによって更に煩雑となります。LWSNがきちんと作動していなければ(LWSNが出来ていないと、理解していないと)、LWSNが有効ではなくなります。

・LWSNが問題ないのに、WSNがうまくいきませんが?
<答え>WSN.exeがLightWav.exeと同じディレクトリ中にあるか確認して下さい。
次に、BNRを使用しているケースでは、LWのファイル群がWSNと同様のディレクトリであるか、必ず確認して下さい。
次に、LW中に(Add Pluginを使用して)fp3.pプラグインがきちんとインストールされているか、確認して下さい。この時点では、ライセンスは必ずしも取得している必要はありませんが、LW中にインストールされている必要があります。

・WSNは使い勝手が良くありません。だからそのLWSNにのっかるようなものでなくて、もっと良いシステムが欲しいです。
<答え>私達も同じ気持ちです。不親切・気が利かないと感じるのは何故か?理由の殆どはLWの開発哲学・姿勢に起因するのではないでしょうか。LWは代替のレンダラーをサポートしていませんから、LWのDiscoveryモードのように、WSNを回避する方法を取らざるを得ませんでした。

Macに関するFAQ
・ノードモードを終了し、通常モードに戻すにはどうしたらいいのですか?
<答え>スクリーマネットのコマンドからScreamernet Shutdownを使って下さい。手動で上書きするようなボタンがあればいいのですが、これは簡単ではありません。

・どのディレクトリにWSNOptions.txtを作成すればいいのですか?
<答え>LWの初期設定フォルダ内です。LWが環境設定を書き込む同じディレクトリです。どこにあるか分からない場合は、LightWave Layout9 Prefsというファイルを探して下さい。WSNOptions.txtも同様のディレクトリに作成されます。

・WSNOptions.txtはどのように作成するのですか?
<答え>どのテキストエディタでも構いません。最も簡単なのは多分、TextEdit内のOSX’sです。ファイルは2列の引数からなり、LWのJob/Ackファイルのパスが含まれるはずです。これはLWのスクリーマネットのために設定するLWSN cmdLineと似ていますが、より簡単です。LWSNを作動させることが出来れば、LWSN cmdLineからWSNOptions.txtに同じJob/Ackファイル名をコピーすればよいだけです。2行の引数はおおよそこんな感じになるはずです。
YourHD:Applications:LightWave9:Programs:job1
YourHD:Applications:LightWave9:Programs:ack1